白根

笹周

白根名菓『笹周(ささしゅう)』の和菓子。
昭和の皇太子殿下ご賞味の味、笹団子は毎日売り切れ必至!

白根の商店街に創業100年以上の歴史を誇る和菓子店『笹周』(ささしゅう)さんをお訪ねしました。
お話をうかがったのは5代目店主の奥様、笹川志津子さん。
マスク越しにも優しさあふれる笑顔が印象的な女将さんです。

創業当時の『笹周』さんは饅頭専門店だったそうですが、時代の流れに合わせて少しずつ形態を変え、昭和39年には1階で甘味喫茶、2階では洋食レストランを営むなど、さまざまなチャレンジの歴史があるのだそうです。
持ち帰り寿司店を兼業していた時代もあって、その時の看板がまだ店の外装に残っているとのこと。
「なんで寿司屋の看板がついてるの?」ってお客さんに聞かれるんですよ」と志津子さん。
楽しそうに話してくださいました。

さて、『笹周』といえば言わずと知れた「皇太子殿下ご賞味の光栄 笹だんご」です。
昭和34年、当時の皇太子殿下(現在の上皇陛下)が上越の赤倉をご訪問された折、大凧合戦で有名な白根から記念の名入り凧を製作し献上したそうです。
その際に『笹周』さんも笹団子をお届けし、ご賞味いただいたとのこと。
そんな仰天のエピソードも長い歴史があればこそですね。

『笹周』の笹だんごは、できあがったものを笹でくるむのではなく、笹で包んでからふかす昔ながらの伝統的な製法を守っています。
「笹の葉にも熱が通るのでみずみずしい緑色にはなりません」と志津子さん。
また、ヨモギを多く使用するためだんごの生地は黒っぽい色になるとのこと。
中のあんこももちろん自家製で、あん練りは大変な仕事だそうですが、毎日500個の笹だんごを作り、それがすべて売り切れる人気ぶり。
お客様もきっと本物の美味しさを求めて来られるのですね。

『笹周』さんの店頭には他にもいろんな和菓子が並んでいて、特に秋以降はその種類も増える季節だそう。
11月からは熱々の「大判焼き」がスタート、さらに年が明けて1~3月頃には「いちご大福」や「うぐいす餅」そして「桜餅」。
和菓子好きにはたまらないお菓子のそろい踏みです。

笹だんごと並んで人気の「羽二重餅」も、金時豆を粒ごと巻き込んだ牛皮で自家製の粒あんを包んだ味わい深い一品です。
こちらは一年を通じて販売されています。
自家製あんの甘過ぎず、かといって物足りなくもない、ほどよい甘さ加減が絶妙で、つい1個、2個と手が伸びてしまう美味しさです。

お盆や暮れの帰省時に「なつかしい」と言って買いに来てくれるお客様や、「おじいちゃんやおばあちゃんの代わりに今度は自分が」と代替わりしても変わらず引き立ててくださるお客様方に感謝するばかりですと、女将さんはますます目を細めてにっこり。
電話やFAXでの注文も受けているそうなので、なかなか帰省できなくて、という方もぜひ懐かしい味を送ってもらってはいかがでしょう。
夏場はクール便、それ以外の季節なら普通便で大丈夫。
できたてが一番美味しいのは間違いありませんが、冷凍すれば1ヶ月くらいは美味しく食べられるそうですよ。

スポット情報Spot Information

スポット名

笹周

TEL・予約

025-372-2252

住所

新潟市南区白根3084

営業時間

9:00~18:00

定休日

火曜日

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