千代田ベーカリー幸町本店
創業から変わらぬ手間暇かけた職人のパン。
『千代田ベーカリー』のパンは親子二代、三代に愛される、ふるさとの味。
1957年の創業から66年、『千代田ベーカリー』は加茂市を代表する老舗のベーカリー。幸町本店・駅前店・ココラッテ店の3 店舗を市内に展開しています。今回は 幸町本店に伺って、老舗ベーカリーの魅力をお聞きしました。
こちらの『千代田ベーカリー幸町本店』を任されているのは製造部長の轡田さん。
パン屋さんというと朝が早いというイメージがありますが、その通り轡田さんの一日は、夜中の3時から仲間の職人たちと共に仕込みを行います。成型、 焼き上げと一連の作業を42年間続けてきました。
パン作りでは気温や湿度のちょっとした変化が生地の成熟に影響します。
毎日同じ作業をしているようで、実は毎日違う生地と会話を深めながらいつもの味に仕上げるという繊細な作業なので、仕入れ先で材料が製造中止になってしまうことが職人として一番辛いと言います。
「仕方がないので他のメーカーの材料で代用しますが、絶対に同じ味にならないんです。材料を足したり引いたり、発酵時間を工夫したり、本当に大変です。」と苦笑いする轡田さんですが、あれこれ研究しながら創業からの味を守り続けてきたそうです。
パンの原料となる 小麦粉は国内製造のもの、塩は天日塩、 水はミネラルを含んだものを使用しています。
シンプルで王道のパン作り。それが長く愛される魅力なんですね。
また、パンに挟む具材は全て手作りしていることが、創業から変わらぬこだわりだそうです。
例えば卵サンドの具は、新鮮な卵を茹でることから始め、殻を丁寧に剥き、手でつぶして作ります。
「ご飯を毎日食べるのと同じでパンも毎日食べるものです。毎日食べるものは、シンプルだけど食べて元気が出て健康になるものがいいんですよ。それは、人の手で作ったものなんですね。」
昔ながらの手間暇を惜しまない作り方こそが『千代田ベーカリー』のおいしさの原点。
店内には焼きたてのパンがたくさん並んでいます。その中で食パンは6種類、惣菜や菓子パンは100種類ほどのメニューがあり、曜日によって焼き分けているそうです。
中でも人気の「コーヒーケーキ」「アーモンドチョコロール」は、轡田さんが18歳で働き始めた頃には、すでに販売されていたロングセラー商品です。
それでは、地域のお客さんに愛されてきたロングセラーのパンを紹介します 。
ふんわり口どけの良いパン生地に練り込まれた上品な甘さの大納言。サンドされたミルククリームに昭和スイーツの懐かしさを感じます。コーヒーに合うケーキのようなパンということで誕生し、今でも人気のパンです。
コーヒークリームを挟んだコッペパン。アーモンドもチョコレートも使っていないのに商品名が「アーモンドチョコロール」という不思議なパン。実は、袋の絵がおいしそうだったので使い続けているとか。なんだか愛嬌があっていいですね。
もっちりした生地にこしあんがたっぷり詰まった、あんドーナツ。甘味の中に感じる塩味のバランスが丁度いい!! 毎日1.2位を争う人気商品です。
最後に、轡田さんにこれから目指したいことをお聞きしました。
「老舗の味を守り続けていきたいので、人材育成に力を入れたいと思っています。また時代に合わせた変化も必要なので流行りの商品もとりいれて、次世代に続くお店づくりをしていきます。」とのこと。
定番のパンと一緒に、マリトッツォやフルーツサンドが店頭に並んでいました。
手間暇を惜しまない手法で、創業からの味を引き継ぐ職人技と、時代に寄り添う柔軟な遊び心を持ち合わせる 『千代田ベーカリー』。加茂市にお越しの際は是非 立ち寄ってご賞味ください 。
スポット情報Spot Information
スポット名 |
千代田ベーカリー幸町本店 |
---|---|
TEL・予約 |
0254-47-8308 |
住所 |
加茂市幸町1丁目8-29 |
営業時間 |
7:30-18:20 |
定休日 |
日曜・祝日 |
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