中華そば　さぶろう

煮干しのうま味スープが絶品!!『中華そば　さぶろう』

• 駐車場広め

新潟バイパス竹尾インターを降りて横越方面に向かう途中、「丸山交差点」の角にひときわ目立つ大きな看板。
たっぷりの煮干しを使った濃厚な中華そばが幅広い年代に人気の『中華そば　さぶろう』さんにお邪魔してきました。
店名の『さぶろう』は店主の斉藤三郎さんのお名前からつけたものだそうです。

三朗さんは、ラーメン作りをして45年のキャリアを重ねた、まさに新潟ラーメンの歴史を知る生き字引的存在。
新潟のラーメン界には5大ラーメンなるものが存在し、あっさり醤油・濃厚味噌・背油・カレー・生姜醤油にジャンル分けされていますが、こちらの煮干し系のラーメンはそこには属さないジャンルです。
そのラーメン人生の中で、数々なジャンルのラーメンを作ってきたそうですが、自分の店を出す時に煮干系ラーメンを無化調で作ることに辿り着いたそうです。

「母親の食事は無化調だったけど、印象に残る味ではなく優しい味だった。ラーメンの仕事を始めていろいろ経験する中で、うま味は化学だということを知って、自分の店は煮干し出汁の無化調でラーメンを作ることにしたんだ。美味しいものを食べた時に『おいしい』っていう感動があるでしょう。そういう記憶をラーメンで伝えたいと思っているんだ」

『さぶろう』の店内には、こんな言葉が掲げられていました。

「煮干しが苦手な方にも抵抗なく食べられる様、動物系イノシン酸と昆布のグルタミン酸の旨みを出しました」
この言葉どおり、三朗さんがつくるラーメンスープはその言葉がしっくりくる、本当においしいスープ。
天然だしの旨みがたっぷりと含まれた滋味豊かな味です。

食券機は写真付きでわかりやすいのでどれをにしようかなと目移りしてしまいます。
今回は、メニューの中から一番人気の中華そばをご紹介します。

旨いものを口にした時、心の底から湧き上がる「うまい!!」という感動と体が喜ぶ感じ。スープを口にした瞬間、反射的に五感がそう感じました。
まるで一流の料亭に通じる品格を漂わせる味わいで、最後の一滴まで残したくないクオリティ。
煮干しの臭みは封じ込め、旨味はしっかり伝わります。

そのスープと合うのが、シコシコと張りのある細めのストレート麺。
チャーシューは、箸でも切れるほどとても柔らかくジューシー。２枚も入っているのがうれしいポイントです。
チャーシューの柔らかさに反して、メンマはしっかりとコリコリ感が残り心地よい歯ごたえ。
麺、チャーシュー、メンマの３種の具材、それぞれの食感にメリハリがあり、食べる楽しさを演出します。

ここまで完成させるのにご苦労はなかったですか?とお聞きすると、「ラーメンがずっと好きだから、それでやってるだけ｣とさらりと答えられました。
こんなに完成度の高いラーメンを作る三郎さんですが、休日は奥さんと一緒に県内はもちろん県外にまで足を伸ばし、他店のラーメンの食べ歩きをして味の研究をしているそうです。
今後つくってみたいラーメンは?とお聞きすると、「塩でも醤油でもラーメンをつくりたいね」とのこと。
塩でも醤油でもない………全く想像がつきません。
そんなワクワクするアイデアとラーメンへの情熱が溢れる三郎さんですが、お年をお聞きするとなんと70歳とのこと!!
キャリアに奢ることなく、ラーメン一筋に真摯に向き合う姿勢に頭が下がります。
お子様も安心して食べられる『中華そば　さぶろう』のラーメン。
とにかくスープがおすすめです。まず一口飲んでびっくりしてください。

店内は窓が多いため明るく清潔感たっぷり。テーブル席の他にもカウンター席があるので、お一人でも気軽に来店できます。
「中華そば　さぶろう」の営業時間は１０時～１５時です。夜は営業していないのでご注意下さい。

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