とんかつ小川亭
「とんかつとエビフライだけを作り続けて46年。」だからこそ、生まれるさすがの美味しさに定評あり!『とんかつ小川亭』(旧京ヶ瀬)
阿賀野市関屋(旧京ヶ瀬地区)の『とんかつ小川亭』さんは、創業から46年変わらぬ人気を誇るとんかつとエビフライの専門店です。訪れるお客さんは小さなお子さん連れからカップル、年配のご夫婦まで幅広く、「子どもの頃から家族で利用しています」という人もすくなくありません。そんな声からも人気のほどがうかがえる名店に、さっそくおじゃましてきました。
『とんかつ小川亭』さんがある場所は国道460号線沿い。阿賀野市の旧京ヶ瀬地区にあたります。建物はご実家を改装したもの。まわりに飲食店等がないため、気をつけて通らないと見落としてしまいそうなほど周辺の景色に馴染んでいます。
店内へは入り口で靴を脱いで上がります。田舎の親戚の家に遊びに来たようななつかしい雰囲気いっぱいの広い座敷に、席がたくさんしつらえられています。小さいお子さん連れでも床が畳なので転んだって安心。赤ちゃんもすぐそばに寝かせておけるので、ママもゆっくり食事を楽しめそうですね。
この広いお店を一手に切り盛りしているのが、店主の小川栄子さんです。キャベツの千切りだけはスタッフさんの手を借りるそうですが、その他の料理はすべて栄子さんが担っているのです。
以前は夫の徹さんが調理を担当していましたが、1年半前にその徹さんに先立たれてからは、栄子さんが小川亭の料理作りを受け継ぎました。
「長年横で働いてましたからね、なんとかなるもんですね」とは言いながら、最初は徹さんの料理の味を落としてはいけないと、不安で仕方なかったという栄子さん。それだけに、常連のお客様から「(徹さんの料理と)同じ味だね」と言われた時はうれしくて仕方なかったといいます。
そんな栄子さんが、店の奥から持ってきて見せてくれたのは、徹さんが亡くなってしばらくしてから偶然見つけたという分厚いレシピブック。徹さんが生前、自身の料理のレシピや、新聞等で見つけて気になった料理の記事などをスクラップしていたもので、栄子さんもその存在を知らなかったそう。「今では大切な宝物ですね。」と目を細めていました。
昭和52年、当時結婚1年目だった小川夫妻は新発田市内に、当時まだ珍しかったとんかつとエビフライの専門店をオープン。今から46年前のことです。それ以来、毎日一緒に店を切り盛りしてきたお二人。平成8年に、栄子さんの実家である現在の場所に移転してもそれは変わらず、「夫婦というより同志、仕事仲間という感じでした」と栄子さんは話します。
それだけに今、「1日の終わりに今日はこうだったね、ああだったねと話す相手がいないのが寂しいですねえ」とぽつり。
それでも、今でも新発田時代のお客様が食べに来てくれるなど、小川亭の味を愛してくれるお客様たちがいるからと、「いつまでできるかわかりませんが、できる間は続けたい」と話してくださいました。
そんな小川夫妻の思いと歴史が詰まった小川亭のメニューがこちら。
確かにほとんどが「とんかつ」か「エビフライ」。肉の部位の違いやサイズの違いを選べるようになっているんですね。「A.大きいです」「B.もっと大きいです」「C.すごく大きいです」という3サイズから選べる「ジャンボエビフライ定食」にも興味津々ですが、今回は「ロースとんかつ定食」と、普通サイズの「エビフライ定食」を取材させていただきました。
肉厚、ジューシー、衣はサクサク、肉はやわらか、何拍子も揃っているとんかつ。(ロースとんかつ定食 1,500円)
1尾1尾ていねいに開いた状態で揚げてくれるエビフライはぷりっぷり。(エビフライ定食 1,720円)
サクサクの衣と、ジューシーでやわらかなお肉、そしてぷりっぷりのエビの食感は一度食べたら何度でもリピートしたくなる美味しさでした。添えられている漬物も自家製です。
また、とんかつとエビフライの専門店とはいいながらハンバーグやしょうが焼き、ポークソティーそして若どりのたつた揚げなどのメニューも用意されているのが親切ですよね。
「今日はとんかつが食べたい気分」「いやエビフライでしょ」
そんな日はぜひ阿賀野市関屋の「とんかつ小川亭」、ぜひお訪ねください。
スポット情報Spot Information
スポット名 |
とんかつ小川亭 |
---|---|
TEL・予約 |
0250-67-2348 |
住所 |
阿賀野市関屋384-1 |
営業時間 |
11:00~14:00、17:00~20:30 |
定休日 |
水曜日 |
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