高井東

手打ちうどん どん兵衛

うどん一筋40年。「ダシはうちの命」という手打ちうどんの匠はうどんもつゆも絶品!
南区の『手打ちうどん どん兵衛』へ!

南区の国道8号線沿い、高井東。昭和60年(1985年)からこの場所に店を構える『手打ちうどん どん兵衛』さんは、1人でも家族連れでも気軽に入れる昔ながらのうどん屋さん。国道沿いなので仕事の昼休みや行楽の行き帰りにも立ち寄りやすいのがうれしい好立地です。美味しい讃岐うどんに惹かれて、さっそくお訪ねしました。

うどん店らしく和風の建物。引き戸を開けて店内に入ると店の真ん中に天井から吊るされた立派な自在鉤(じざいかぎ)に思わず目がいきます。その下には存在感のある重厚なテーブル。さらにその周りを丸太の椅子が取り囲み、壁沿いには小上がり席も充実しています。

ニコニコと笑顔で出迎えてくださったのは『手打ちうどん どん兵衛』(以下どん兵衛)のご主人、高野和男さん。35才の時にこの店をオープンして以来約40年間、うどん一筋にやってきた讃岐うどん作りの達人です。
高野さんが最初に就職したのは東京の超有名企業。新宿で会社員をしていましたが、独立してご自身でできる仕事をしたいと考え、退職。出身地・長岡のうどん店に勤めて修行をしたそうです。

その後、修業先のお店とお客様が重ならない土地を探し、新潟市内の現在地に『どん兵衛』をオープンすることに。更地だった土地に店を建てるところから始めたそうですが、それより先に準備していた物がありました。それは「醤油」。
『どん兵衛』さんのうどんつゆは半年以上熟成させた醤油と昆布、煮干しなどを仕込んだダシで完成するので、その醤油が途切れないように常にいくつもの瓶(かめ)を倉庫に寝かせてあるのだそう。
「だから店を開くより先にダシの準備をしておかないといけなかったんだよね」
高野さんは「だし汁はうちの命だから」「洋食で言うところのデミグラスソースだからね」と力を込めて話してくれました。納得がいくダシが完成するまで30年以上かかったのだとか。

うどんの仕込みは、夜のうちに練って寝かせておいた生地を翌朝団子状にして踏み、熟成させてまた踏む。そうして午後3時ころようやく紐状に切り分けるのだそうです。
うどんの断面はタテ×ヨコ:3~4mm×3~4mmの正方形。そうすることでどの部分から食べてもかみごたえがベストな状態で味わえるそうですが、手打ちでそう仕上げるにはやはり熟練の技が必要!
そしてゆでるのに15分はかかるそうなので注文したら出来上がりまで楽しみに待ちましょう。
「柔らかい麺がいい人はそう言ってくれれば、もっと長くゆでますよ。うちのうどんは、1時間ゆでても溶けたりしないから」と胸を張る高野さん。ご自身が打ったうどんへの自信のほどがうかがえます

この日まずご紹介いただいたのは、特製のつゆが決め手の「天ざるうどん」。つゆは、しっかり味があるのにしょっぱくなく、自慢のダシが効いていてそのまま最後まで飲めてしまいます。天ぷらも季節のおいしい素材を最適な揚げ具合で楽しめます。うどんと天ぷらの相性が抜群です。

もう1品は味噌煮込みで体の芯から暖まる「どん兵衛うどん」です。名古屋名物の味噌煮込みうどんは豆味噌100%ですが、新潟の人にはそれでは馴染みにくいということで新潟味噌がブレンドされています。店名と同じネーミングなだけあって人気メニューだそうですよ。
達人の手で打たれた手打ちうどんは1本の長さが50cmほどもあり、食感はもちもち、ふわっとして、コシがあります。「コシがあるっていうのは固いってことじゃないんだよ。食べてみて」という高野さんの言葉に納得です。

『どん兵衛』をオープンしてから長年、定休日なしで働いてきたという高野さんですが、1年半ほど前からようやく月曜定休にしたそうです。
もともとスキーにテニス、バイクにキャンプと趣味の幅が広く、開業前にはカナダへヘリスキー(ヘリコプターで山の上まで運んでもらい、スキーで滑って降りる)に行ったり、バイクで北海道1週をしたというつわもの。最近はギターを弾いたりしているそうですよ。そんな趣味の話も盛り上がりそう。
店内には有線放送でユーミンが流れていたりする昭和の雰囲気も楽しみながら、美味しいうどんなんていかがですか。

スポット情報Spot Information

スポット名

手打ちうどん どん兵衛

TEL・予約

025-362-6651

住所

新潟市南区高井東1-1-21

営業時間

ランチ11:00~14:30
ディナー18:00~21:30

定休日

月曜(祝日の場合は翌日)、ほか不定休

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