次男坊亭
約40年、日々進化し続ける手打ちうどん、津川の名水「琴平(こんぴら)清水」を使ったダシも絶品!
新潟から福島へと走る国道49号線。阿賀町(津川)に『次男坊亭』というちょっと珍しい名前のうどん屋さんがあります。大きな看板が立っているので、仕事やドライブの行き帰りに見覚えがあるという人が多いかもしれませんね。この場所で40年近く『次男坊亭』を営んでいるのは阿部道弘、紀美江夫妻です。
うどん作りだけでなくいろんな事に興味を持ち、知識の幅を広げ続ける道弘さんと、明るい笑顔でしっかり支える紀美江さん。今回はそんなお二人に話をうかがいました。
道弘さんは阿賀町の三川出身。一方、紀美江さんは山口県萩市出身。
お二人は東京で出会い、やがて結婚を考えるようになったそうですが、当時、今でいうフリーター状態でアルバイト生活だった道弘さんに、紀美江さんが「うどん屋をやろう」と提案したのが『次男坊亭』誕生の秘話なのだそうです。
麺類はうどんが定番ともいえる西日本出身の紀美江さんが「うどん屋」を提案したそうですが、道弘さんもまた、父が三川で「どさん娘」というラーメン店を経営していたため、子どもの頃から飲食店にはなじみがあったといいます。
自身が次男だからと名付けた『次男坊亭』の開店は昭和60年。それ以来40年近く、ほぼ無休で毎日うどんを作り続けてきた道弘さんですが、うどん作りに完成形はなく、今でも日々進化中だと言います。
とくにダシにはこだわりがあり、大量の煮干し、昆布、鰹節のほか、しいたけの戻し汁を使用。醤油は父の代からつきあいのある、会津坂下の「高砂屋」という醤油屋さんのものと決めているそうです。
また、「水」にもこだわり、津川の人なら誰でも知っていて、遠方からもわざわざ汲みに来る人が多いという「琴平(こんぴら)清水」を週に3~4回わざわざ汲んで使用しています。
入店時に食券を購入するスタイルなのですが、メニューが豊富でなかなか選べない!かもしれません。
今回はそんなたくさんのメニューの中から人気の双璧「大きな海老天の天重セット(うどん)」と「鮭いくら丼セット」をご紹介いただきました。
まずは「大きな海老天の天重セット(うどん)」。お腹が空いたときにご飯と麺類のセットは最強ですよね。
大きな海老天が2本、ほかに野菜の天ぷらも載ったつゆだくの天重に、うどん、そば、ラーメンの中から好きなものをセットに選ぶことができます。今回はうどんをチョイス。
ふわりと立ち上る湯気、そしてダシの香り。さすが40年近く進化を続けてきたうどん。つるんとしたのどごしの良さ、しこしこした食感に大満足です。
しっかり目の味付けで、空腹が満たされました!
そしてもう1品「鮭いくら丼セット(ラーメン)」です。ドライブの途中にふらりと立ち寄ってこんな贅沢な食事ができたらもうその日は1日ずっとハッピーじゃないですか。鮭といくらとラーメン。好物がこれでもかとばかりに並んでいる!と目を輝かせてしまう人もきっといることでしょう。
広い国道に面したお店の中は明るく、中央に大きなカウンター席、そのほかテーブル席、小上がり席もあってくつろいで食事を楽しむことができます。
道弘さんは長年『次男坊亭』を営みながら独学で韓国語を学んだり、カメラにも凝って撮影した写真作品が受賞したりと、好奇心旺盛な趣味人。
高齢の人でも楽しめて元気でいられる「ボウルリンク」という競技を考案し、それを広めるための書籍を執筆。地元阿賀町から広めようと活動中です。
(※ボウルリンク ボウリングのレーンに細工をしてガターをなくし、跳ね返りの角度を利用してピンを狙えるようにした競技)
行楽に適した季節に49号線をドライブ、そしてその途中の食事タイムに、『次男坊亭』のこだわりのうどん、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
スポット情報Spot Information
スポット名 |
次男坊亭 |
---|---|
TEL・予約 |
0254-92-4888 |
住所 |
東蒲原郡阿賀町平堀1153-1 |
営業時間 |
11:00~21:00 |
定休日 |
なし |
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