ito
贅沢な材料を使用し、水にもこだわり抜いた見た目も美しいパンは、一つひとつがアート作品のよう。五泉市『ito』はまるでギャラリーのようなパン屋さん。
五泉市寺沢の南公園からほど近い場所に、2023年11月にオープンしたパンの店『ito』(いと)さんは、パンの焼き上がる時間にあわせて続々とお客さんが集まってくる人気店。そんな『ito』さんに開店前からおじゃましてパン作りのこだわりをお聞きしました。
『ito』さんは、以前cocomoでもご紹介したイタリア料理のお店『Taverna Trigoglio』さんと同じ敷地内にあり、店の前が広い共同駐車場になっています。マイカー移動が多い新潟人にはうれしいポイントの一つです。
ちなみに、店名の『ito』は糸のイメージから。ニット産業が有名な五泉市にちなみ、さらに人と人の絆を繋ぐ糸。すてきな店名の由来に心がほっこり温まりますね。
パン屋さんの朝は早く、『ito』さんの1日が始まるのは午前4時。まだ多くの人が眠っている時間から、その日店頭に並ぶパン作りがスタートします。
手際よく形作られていくパンは、間に挟むフィリングも全て手作りで、可能な限り無添加。ほとんどのパンに国産小麦を使用。また、マーガリンなどは使用せずバターのみにするなど、体にやさしいパン作りにこだわっています。
さらに週に1回、五泉市の大蔵山のふもとから湧き出る名水「吉清水」を汲みに行ってパン作りに使用するなど、「水」にもこだわっているそうです。鉄分が少なく、特に柔らかいパンによく合うそうで、ほとんどのパンに使用しているのだそう。五泉の水の美味しさは、言うまでもなく広く知られていますよね。
パンが焼きあがると、あの香ばしい匂いがいっぱいに漂い、店の外へも広がっていきます。パンの香りがする朝って、それだけで幸せな気持ちになれますよね。
開店前の店内の棚にパンが並べられると、黒を基調とした店内にきつね色のパンがよく映えます。一つひとつのパンがアート作品のようで、店内に飾られたパン作りの工程を撮った写真と相まって、さながらギャラリーのよう。「美味しいだけじゃなくて見た目の感動も届けたい」そんな想いで作っているそうです。
考えてみれば、パン職人の手でいくつもの工程を経て作り出されるパンは、まさに作品なんですね。職人さんに対するリスペクトの思いが、美味しさをいっそう際立たせてくれます。
itoさんの看板商品、角型の「吉清水角食」と山型の「吉清水山食」。水へのこだわりは、食パンの名称にも表されています。
「吉清水角食」はもっちりとして、旨みや素材の甘みをダイレクトに感じられる食パン。「吉清水山食」はもっちりしているけど角食と比較するとふんわりしているのでバターやオリーブオイルなどのシンプル素材と相性がいいのだとか。食べ比べるのにそれぞれ1本ずつ、あわせて購入していく人も少なくない人気商品です。
『ito』さんのパンは、材料を贅沢に使用しているのも特長。
たとえば「ダブルクランベリーブラン」では、中に入っているクランベリーとは別に、希少なラトビア産クランベリーをトッピングに使用するという贅沢さ。
ベーグルに挟まれた、あふれんばかりのラム・レーズンクリームチーズや生ハムをご覧ください。
それでいて価格が思いのほかリーズナブルなのは、「老若男女を問わず幅広いお客様方に、気軽に手に取っていただきたいから」という思いの表れ。この日も様々なお客さんがパンを買い求めに来店されていました。
1日に用意できるパンの種類は25~30種類。それぞれの数も多くはないので、11時の開店から次々に完売してしまうことも珍しくありません。閉店時間は18時ですが、パンがなくなり次第終了となるので、『ito』さんのパンを買いに行くなら早めに出かけるのがおすすめです。
そして週末には限定のパンが登場。クロックムッシュ、牛スネ肉カレーパン、タルティーヌなどお客さんがそれ目当てに訪れるという名物パンが並びます。1個にバナナ2本を使用するずっしりしたバナナブレッドも大人気ですよ。
いつかはパンを主食とする海外の国でも勝負してみたいという『ito』さんの作品。丹精込めて作られたアートのような美しさと、贅沢な材料をふんだんに使ったパンをぜひ味わってみてください。新作のパンやスイーツにも注目です。
スポット情報Spot Information
スポット名 |
ito |
---|---|
TEL・予約 |
0250-47-7841 |
住所 |
五泉市寺沢3丁目5-12 |
営業時間 |
11:00~18:00(なくなり次第終了) |
定休日 |
火曜・水曜・木曜 |
リンク |
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