スープとランチのお店アミチエ
からだと心にやさしいひと皿。スープとランチの店「アミチエ」で過ごす、週末と月曜だけのごほうび時間
新潟市秋葉区ののどかな住宅街。その一角に、小さな古民家をリノベーションした 『スープとランチの店 アミチエ』 があります。週末のランチタイムと月曜限定のカフェ営業という限られたオープン時間ながら、やさしい味わいと心地よい空間に惹かれて、じわじわとファンを増やしている注目のお店です。

お店の名前「アミチエ」は、フランス語で “友情” や “友達” を意味する言葉。店主の星野凜(ほしの りん)さんが、「ここでいろんな人が繋がれたら。」との想いを込めて名付けました。

実は星野さん、以前は特別支援学校で6年間教員をしていたそう。「卒業生の就労先の選択肢を広げたい。」「保護者の方々とも繋がり続けたい。」という想いから、自らお店を始めることを決意しました。

ご主人も教員の仕事をしており、結婚を機に主人のいる南魚沼へ転勤。物件探しのために新潟市まで通ったそうです。その甲斐あって秋葉区で出会った一軒家は、古いながらも「なんだか落ち着く」と感じた運命の物件。もともと古いものが大好きだった星野さん、訪れた瞬間に居心地の良さを感じ、迷わず購入。リノベーションを施して2024年12月に月曜限定でプレオープン。そして2025年4月、月曜をカフェ営業、土曜日曜をランチ営業にして、本格的にスタートを切りました。


お店の引き戸を開けると、そこにはどこか懐かしくほっとできる空気が流れています。吹き抜けから光が差し込む明るい席と、やわらかな陰影に包まれた静かな席。それぞれ異なる心地よさがあり、その日の気分で違った空気を感じられます。また椅子やテーブル、照明やグラスまで一つひとつ表情が違うのに不思議と調和がとれていて、まるで誰かの素敵な「おうち」に遊びに来たかのよう。

キッチン奥の空色の壁は、この家でかつて水場に使われていたタイルの色。今その場所はお客さんの目には触れないバックヤードの一部となっていますが、「色がとても素敵だったので、どうしてもこの色をどこかに残したくて。」と、キッチンの壁紙にその色を取り入れたそうです。ふと視界に入る鮮やかな空色が、空間にさりげないアクセントと記憶の余韻を添えています。


また、ベビーカーを押しても車いすでも来店しやすいよう入り口にはバリアフリーのスロープが施されています。赤ちゃん連れでも安心して過ごせるよう、店内にはおむつ交換用のベビーベッドも完備。店内には絵本や本も並び、大人も子どももゆったりと過ごせる工夫がされています。

そんなやさしさは空間だけではなく、料理にも丁寧に込められています。「食べたものが全部栄養になってほしい。」という星野さんの言葉どおり、アミチエで提供される料理はすべてグルテンフリー。小麦粉の代わりに米粉を使い、調味料も小麦不使用のものを選んでいます。料理に使う油も米油やオリーブオイルを使用し、砂糖もきび砂糖を使用するなど、体への負担を抑え徹底したこだわりが詰まっています。
それでいて「健康食」っぽさは全くなく、どれも味わい豊かでしっかり “美味しい” のが 『アミチエ』 のすごいところ。お客さんからも「体調が悪いときでも食べられる」と好評なのだとか。
それでは土日のランチメニューを紹介します。

スープは2種類のうち、どちらかひとつをセレクト。ほぼ月替わりで、訪れるたびに違う味に出会える楽しみがありますね。その時々の旬の素材を取り入れていて、季節の移ろいを感じられるのも思わず通いたくなる理由のひとつです。

トマトやナス、ズッキーニなどの夏野菜を、ブイヨンで煮込んだスープ。そのブイヨンまでもが自家製という手の込んだ一杯です。野菜は秋葉区内の直売所で地元産の新鮮なものを仕入れて使用しています。

豆乳仕立てのスープでこちらは乳製品不使用。油はオリーブオイルを使用しています。ズッキーニの旨味とみずみずしさをそのまま感じられる優しい味わい。スプーンですくうと形が残る、濃厚なポタージュです。

主菜は、パン粉の代わりに米粉を使用したふっくらとしたハンバーグ。何度も試作を重ねて作った米粉のハンバーグは、ご飯と同じお米由来だから、体にすっとなじむやさしい仕上がりです。驚くほど軽やかなのに、ちゃんと満たされる。素材の風味がまっすぐ届いて、食べ終えたあとには素材の旨みがじんわりと残ります。

デザートには、爽やかな「はちみつレモンとミントのゼリー」。つるんとしたのどごしと清涼感が、暑い季節にぴったりのご褒美です。見た目も涼やかで、食後の満足感を引き立ててくれます。
その他、香ばしく焼き上げたまいたけのバジルソースソテーの副菜に、小盛り大盛りが選べるごはんがついたボリューム満点のランチセットです。
そして月曜限定のカフェメニューも人気上昇中。

チーズケーキは、なめらかさの中にしっかりとした食感があり、“ちょうどいい”バランス。思わずもう一口と手が伸びるようなおいしさで、ほっと一息つきたいときにぴったりのチーズケーキです。
ふわっと軽やかな米粉のシフォンケーキは、きび砂糖の角のない甘みが口いっぱいに広がり、やさしい余韻を残します。
そしてプリンは、きび砂糖のコクのある甘さとなめらかな口溶けが心地よく、どこか懐かしい味わい。お子さまにも安心して楽しめる、素朴で丁寧なデザートです。

現在はほぼワンオペで営業している星野さんですが、将来的にはスタッフを迎えられるようなお店にしたいと考えているそう。少しずつ、丁寧に。そんなアミチエらしい夢が、また新しいつながりを生んでいくのかもしれません。
なお、予約の場合でもスープの取り置きはできないので、どんなスープに出会えるかはお店に着いてからのお楽しみ。
駐車場が少しわかりづらい場所にあるため、Instagramの案内をチェックするのがおすすめです。お店へと続く小道は、どこかジブリ映画のような、ノスタルジックな風景。食事だけでなく、その道のりも「アミチエ体験」の一部です。ぜひ楽しんでください。
スポット情報Spot Information
スポット名 |
スープとランチのお店アミチエ |
---|---|
TEL・予約 |
050-8881-4952 |
住所 |
新潟市秋葉区矢代田1966-9 |
営業時間 |
土曜・日曜 11:00~15:00(L.O.14:15) 月曜 7:00~16:00(L.O.15:30) |
定休日 |
火曜・水曜・木曜・金曜 |
リンク |
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