小須戸

徳永とうふ店

小須戸の老舗「徳永とうふ店」の生揚げ。食卓の隠れた主役を自分好みに召し上がれ。

小須戸の人なら知らない人はいない『徳永とうふ店』。
信濃川沿いに走る県道1号線(新潟小須戸三条線)新町の信号を小須戸の町へ曲がるとすぐの所にある、100年以上の歴史をもつお豆腐屋さんです。
5年ほど前、ご主人の年齢や後継者不足などを理由に一度閉店しましたが、「徳永の豆腐がなくなっては困る」というお客様の声や「小須戸に“徳永”の名前を残したい」という身内の方々の強い思いがあり、親戚筋でもある田上町にある「藤次郎」を経営する有限会社藤次郎が事業継承し、お店を継続することになったのだそうです。

そんな紆余曲折を経て、現在も昔ながらの味を守り続ける『徳永とうふ店』一番の人気商品は?とお尋ねすると、間髪置かず「生(なま)揚げです」と答えてくださったのは藤次郎さんの藤田専務。
一般に三角揚げや厚揚げとも呼ばれるこの商品、日本の食卓では馴染みの深い食材です。
いろんな食べ方がある中でも特におすすめの食べ方をご紹介いただきました。

「ここの厚揚げは、ステーキの焼き方に例えるならレア。私の場合は、オーブントースターで5分くらい焼いて、その季節の薬味をどっさりのっけたら、だし醤油をかけて食べるのが一番好きですね。表面を少しカリッとさせて、中は絹ごし豆腐のように水分を含んでしっとりやわらかいよ。」と専務。
お話を伺っているだけ美味しさが想像できてしまいますね。暑い夏なら生揚げを肴に冷えた生ビールなんて最高!

店頭には商品の温度管理のため流水で豆腐や豆乳を冷やす陳列棚が据えられていて、ある程度の年齢の方にはなつかしく、若い方の目には新鮮に映りそう。
商店が軒を連ねる近所の商店街が買い物客で賑わっていた時代、必ず1軒はあった“町のお豆腐屋さん”が、ここに残っていた。
そう思うとうれしくなってしまいます。

店の奥では、従業員の皆さんが熱した油が放つ灼熱の空気の中で、生揚げや油揚げを連係プレーで手際よく揚げているところでした。
油温の異なる3つの槽。こうして丁寧に揚げられた生揚げや油揚げは、店頭に並ぶや次々にお客様の手へと渡っていくのです。

もちろん揚げた商品だけでなく豆腐も人気で、絹ごし豆腐(135円)、青豆豆腐(175円)、おぼろ豆腐(150円)、豆乳(150円)やおから(50円)も店頭に並びます。
(価格はすべて税込)徳永とうふ店の豆腐はオーソドックスな「さっぱり」派。淡泊で爽やかな味わいが特長です。食べ合わせるものとの相互作用で美味しさも七変化する隠れた主役。自分好みの食べ方を見つける楽しみが広がりそうですね。
また、くずれそうでくずれない扱いやすく滑らかな仕上がりも人気の理由です。
ちなみに下の写真は青豆豆腐を冷や奴で。山形名物の“だし”をのっけて頂きました。豆腐と“だし”が引き立て合って美味しい!定番レシピ入り決定です。

「今後はイートインスペースを設置して、小須戸のまちの人だけでなく、徳永の豆腐を色々な人に食べてもらいたいですね」と、藤田専務。
時代が変わっても、食べる人に寄り添った豆腐作りを続けてほしいですね。
今日の夕食に、明日の朝食に。毎日大活躍の食材“豆腐”。
100年以上続く豆腐専門店の味をいつもの食卓にプラスしてみてはいかがでしょうか。

スポット情報Spot Information

スポット名

徳永とうふ店

TEL・予約

0250-38-2151

住所

新潟市秋葉区小須戸3666-3

営業時間

9:00~15:00

定休日

水曜・日曜・年末年始

リンク

website

この記事をシェアする

他の記事を探す

cocomo(ココモ)ってなに?

「あ、ここも行ってみたい。」思わずそうつぶやいてしまうようなスポット・情報を発信するWebマガジンです。

【運営会社】
越後天然ガス株式会社が運営しています

【協力企業】
越後プロパン 白根ガス

モアモアショップ

Instagram

NIITSUテイクアウトどっとこむ