市之瀬

喫茶ショパン

廃園した幼稚園をリノベーションして音楽と喫茶、ペットとの暮らしが重なる新たな喫茶店へ。クラシック音楽の響きと昭和レトロが心地よい「喫茶ショパン」

新潟市秋葉区、市之瀬幼稚園の跡地に誕生した「喫茶ショパン」。廃園になった幼稚園が喫茶店として生まれ変わりました。『幼稚園をリノベーションした喫茶店』と聞くと、誰もが少しわくわくしますよね。

建物の中に一歩足を踏み入れると、幼稚園の雰囲気からは想像もつかないようなアンティークな家具が配置された喫茶店が広がります。そこにクラシック音楽のBGMが合わさり、一気にレトロな空気が迎えてくれます。

遊戯室のステージなど、かつて幼稚園で使われていたものは残しつつ、遊戯室のとなりにあった「せんせいのへや」を調理場へリノベーションし壁をくり抜き、カウンターを作りました。

店主は23歳の鈴木快(こころ)さん。若い店主が描くのは、ピアノの音色と喫茶文化が調和する、どこか懐かしく、そして新しいカフェの風景です。

「喫茶ショパン」誕生のきっかけは、ご家族の歩みに深く結びついています。快さんの父は福祉用具の会社を経営しており、閉園となった市之瀬幼稚園の土地と建物を購入して会社を移転。その際、母である牧子さんが運営していたピアノ教室も同じ場所へ引っ越すことになりました。

園のお遊戯室をどう活用するかを考えたとき、「カフェにしたい」という牧子さんの長年の夢が形になったのです。そして店を任されたのが、大学でピアノを専攻し、音楽と共に育ってきた快さんでした。
お店と間続きにピアノ教室が設置されているので、グランドピアノが2台!なんとも贅沢な空間になっています。

オープンにあたり、牧子さんは半年間、新潟市東区の人気店「喫茶カンポス」で修行。そこで学んだ味を受け継ぎ、喫茶ショパンのメニューはカンポスのマスター直伝がほとんどです。取材の日にいただいたナポリタン、ハンバーグ、プリン、そしてクリームソーダは、どれも心に響く「正統派」の美味しさ。

昔ながらの味を大切にしたナポリタンは、ケチャップの酸味と甘みが絶妙で、口に運ぶたびにどこか懐かしい気持ちに。さらに、ナポリタンでは珍しく1辛から3辛まで辛さを選べるので、ピリッと刺激をきかせたい方にもおすすめです。目玉焼きやホワイトソースなどのトッピングも楽しめますよ。

熱々の鉄板で焼き上げられたハンバーグは、たっぷりと溢れる肉汁と香ばしい香りが食欲をそそります。付け合わせのポテトとコーンもハンバーグと相性抜群。ナイフで一口切っては、すぐに次を頬張りたくなるほど絶品です。

プリンは喫茶カンポスでも人気のしっかり固めタイプで、ほろ苦いカラメルと卵の優しい甘さが広がります。シンプルながらも、喫茶店で食べるからこそ特別な味わいに変わります。どこか懐かしく、心までほっと和むデザートです。

クリームソーダは、まさに昭和喫茶の代名詞。透き通るような緑色のソーダに真っ白なアイスクリームが浮かぶ姿は、写真に収めたくなる愛らしさです。アイスが溶けてソーダに混ざっていく過程もまた楽しみのひとつですね。

お店の空間づくりにも快さんのこだわりが光ります。アンティークショップで少しずつ集めた家具や照明が置かれ、まるで昭和にタイムスリップしたような雰囲気。
さらにレコードプレイヤーから流れるクラシック音楽が柔らかい音色で店内を満たし、デジタルとは違う温かみのある音が、お客さんをやさしく包み込みます。

店名の「ショパン」は、母子そろってショパンを愛してやまないことから名付けられました。さらに「店名には“ぱぴぷぺぽ”の音が入ると親しみやすく覚えやすい」と、カンポスのマスターが助言してくれたことも後押しになったそうです。音楽への愛情と人とのつながりが込められた、まさにぴったりの名前といえます。

また、喫茶ショパンにはユニークな一面も。鈴木家ではフレンチブルドッグを飼っていることから、店舗横にはドッグランを設置。さらに、ワンちゃんのためのセルフウォッシュ設備も備えています。飼い主が自分の手でシャンプーやドライをしてあげられる設備は珍しく、ペットショップに比べてリーズナブルに利用できるのも魅力です。

新潟市秋葉区の静かな場所に、かつて子どもたちの声が響いていた幼稚園。
音楽と喫茶、そしてペットとの暮らしが重なり、誰もが自分らしく心安らぐひとときを過ごせる、そんな場所がここに生まれました。
快さんは「クラシック音楽を聴きながら、ゆったりと過ごしてもらいたい」と話します。音楽と食事、そして人と犬とのふれあいが自然に混ざり合う場所。それが喫茶ショパンです。

スポット情報Spot Information

スポット名

喫茶ショパン

TEL・予約

0250-25-7779

住所

新潟市秋葉区市之瀬349-2(市之瀬幼稚園跡地)

営業時間

10:30~17:00(L.O.16:30)

定休日

火曜・水曜

リンク

instagram website

この記事をシェアする

他の記事を探す

cocomo(ココモ)ってなに?

「あ、ここも行ってみたい。」思わずそうつぶやいてしまうようなスポット・情報を発信するWebマガジンです。

【運営会社】
越後天然ガス株式会社が運営しています

【協力企業】
越後プロパン 白根ガス

モアモアショップ

Instagram

NIITSUテイクアウトどっとこむ