ボンクール SAITO
やさしい美味しさと甘い香りに包まれ、ほっこり。
昭和レトロ感あふれる松浜本町商店街の菓子工房『ボンクール SAITO』。
新潟市北区の松浜エリアは、阿賀野川と新井郷川の河口に挟まれ古くから漁師町として栄えた地域。そのため月に6回(2日、7日、12日、17日、22日、27日)開かれる六斎市でにぎわうなど他の地域の人にも馴染み深い街です。
その中でも道の両側にいろんな商店が並ぶ松浜本町商店街は、昭和の雰囲気を色濃く残す味わい深い町並みが魅力的なエリアです。
今回ご紹介するのは、菓子工房『ボンクール SAITO』さんです。
レンガ調の壁に赤いサンシェードがパリのお店のようで素敵ですね。大きな窓からお菓子を作っている様子が見えてなんだかワクワクしてきます。
マイカー利用の場合は店舗前のスペースか、道路を挟んで向かい側に1台分駐車場が用意されているのでご安心を!
明るい店内、ショーケースには色とりどりのケーキやプリン、壁沿いの棚には種類豊富な焼き菓子がずらりと並んでいます。奥の厨房からただよう甘い香りにうっとりしてしまいそうです。香りに誘われてあれもこれも食べたくなってしまうんですよね。
それではさっそく店主の斉藤豊一さんにお話をうかがいましょう。
オレンジ色の大きなオーブンを前に穏やかな笑顔が印象的な斉藤さんは4代目の店主。
お店の創業は大正時代で、「斉藤菓子店」として父の代まで引き菓子や袋菓子などの製造・販売を行っていたそうですが、2000年に斉藤さんの代となり洋菓子店に転換。建物も改装し、店名も現在のものに改めました。
当時斉藤さんは25才。若きパティシエとして腕をふるい、それ以来毎日洋菓子を作り続けています。
斉藤さんの手によって生み出されるケーキ類はどれも繊細で美しく、思わずそう伝えると「いやいや、うちなんか全然普通ですよ」と、とても謙虚なお人柄ですが、菓子作りの話題となると「最終的な価格は抑えつつ、どのお菓子もココは外せないという大事なポイントがあるので、そこは質の良い材料を使うようにしています。そうすることで美味しさが格段に違うので。」と言葉に熱がこもります。
人気商品のごまプリンはなめらかでとろけるような舌触りと黒ごまの風味に加え、底の方にはカラメルの代わりにごまの食感を活かした濃厚なペースト。リピート決定の美味しさです。
カラフルで見ているだけでも楽しいマカロンには、必ずスペイン産のアーモンドパウダーを使用するのが斉藤さん流のこだわりだそう。その油分の量や風味の豊かさなど、「これは譲れないんです。」とにっこり。
マカロンのサクサクしっとりのあの食感と素材の美味しさを最大限に引き出す秘密はそんなところに隠されているのかもしれませんね。
そして手軽なおやつとしても人気の「生チョコサンド」は、カカオ40%のミルクチョコで作った生チョコをココアスポンジでサンドしたお菓子。片手に持ってパクッと食べられるのでいつでもどこでも美味しさを味わうことができます。ふんわりしっとりのスポンジと濃厚な生チョコのコンビネーション。これで1個250円だなんてコスパ良すぎ!と感動しちゃいました。
そのほか、焼き菓子、焼きドーナツなどの種類も豊富です。詰め合わせセットも自在に詰め合わせを作れるので、何かのお礼やご挨拶などに持参してもきっと喜ばれるに違いありません。
コーヒーや紅茶と一緒に頂く焼き菓子って最高でたまらないから、ついあれもこれもと目移りしてどっさり買いすぎちゃうかもしれないですね。
斉藤さんに今後の目標をお聞きすると、「一つひとつの商品をより美味しく作り込んでいきたい。」と菓子職人らしい答えが返ってきました。
そして、「夏は南浜産のスイカ、秋なら北区産のサツマイモ “しるきーも” など、地域に美味しい食材がまだまだあるので、農家さんとのつながりを大切にして菓子作りに活かしていきたいですね。」と、地域や人とのご縁を大切にしている斉藤さんらしいお話をしてくださいました。
ちなみに店名の「ボン・クール」というのはフランス語で直訳すると「良い心臓」、転じて「良い心」という意味があるのだそう。「お客さんの笑顔を見ると菓子作りをしていて良かったなとしみじみ思います。」という斉藤さんならではの素敵な店名ですね。
日常のおやつや特別な日のケーキなど、いつも買いに来てくれる人たちに寄り添ったお菓子が待っている街のお菓子屋さん『ボンクール SAITO』さん。ぜひお訪ねください。
スポット情報Spot Information
スポット名 |
ボンクール SAITO |
---|---|
TEL・予約 |
025-259-2162 |
住所 |
新潟市北区松浜本町1丁目19-11 |
営業時間 |
9:30~19:00 |
定休日 |
月曜(祝日の場合翌日)、その他不定休 |
リンク |
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