そば処 志のぶ
先代から注ぎ足しの秘伝のつゆ。変わらぬ美味しさを守り、心を込めて営業中!『そば処 志のぶ』
新潟市南区のイオン白根店向かいにある『そば処 志のぶ』さんは、1970年代の終わり頃にオープンして以来50年近くの長きにわたり、愛され続けているお店。店名には「そば」の文字を掲げていますが、そばだけでなくラーメンや丼物なども人気です。
何はともあれ、実際におじゃましてお話をうかがってきましたので、ご覧ください。
現在お店を切り盛りしているのは2代目店主の川井和成さんと奥様の光里(ひかり)さん。阿吽の呼吸で注文をさばいていく様子はてきぱきとして、見ていてとても気持ちのいいご夫婦です。
その雰囲気の良さが、お店の居心地良さにもつながっているのでしょう。決して狭くはない店内が、営業時間中は老若男女を問わずお一人様からご家族連れまでさまざまな層のお客さんでいっぱいになるんです。
先代の信夫さんは東京のそば店に勤めた経験を持ち帰り、現在の場所に『そば処 志のぶ』を開店。2階が自宅になっていることもあり、働く父の姿を間近に見て育った和成さん。高校卒業後、自然な流れで調理師専門学校へ進学しました。
無事に調理師免許も取れ、そのまま料理人の道へ進むかと思われた和成さんでしたが、専門学校卒業後は大好きだったアパレルの道へ。なんと当時市内で流行の最先端だったファッションビル内の古着屋さんでアルバイトを始めてしまったのです。
「父に対する反発もあって」と和成さん。その古着屋さんで2年間働いた後は、家業である『そば処 志のぶ』に入り、父の出す料理の全てを覚え込みました。
ところが、今度こそ父の跡を継ぐのかと思いきや、「自店の知識だけでは井の中の蛙になってしまう」という理由で、その後の2年間はまた外へ飛び出し、古町の居酒屋での修業に充てたのです。
「ホントにまあ、ふらふらしていたと思います」と懐かしそうに話します。その居酒屋の店長との出会いがその後の自分を大きく変えてくれたと言います。
「自分より一回り以上年上の人でした。魚のさばき方とか、細かく教えてはくれなくて、やって見せるから覚えろ的な。言葉数は多くないし厳しいんですけど、刺さることを言ってくれるんですよね。」と続けます。
その店長が、「お父さんの力を借りるのが今は悔しいかもしれないけど、さらに大きく前へ進むために頼ったっていいんじゃないか。」と話してくれたのが、それまで父に反発ばかりしていた自分自身を見直すきっかけになったのだそうです。
そして和成さんはついに家業に戻り、本格的に2代目として厨房に立ち、店の経営にタッチすることに。「長年通ってくださるお客様のことを思えば、父の料理の味を変えるわけにはいかないので。」と、父の代からの秘伝のつゆにたまり醤油を注ぎ足しして大事にしているのが、和成さんのこだわりポイント。
また、そばやうどんの麺はその日の気温や湿度等にあわせて水の量や配合を変えて作る自家製麺。ラーメンスープは開店の7時間前から丁寧にアクをとって仕込むなど、寝る時間も惜しんで美味しい料理の提供に励む毎日です。
運命的な出会いもありました。
アルバイトとして働いていた学生スタッフさんが退職する時に交わした会話がきっかけとなり、お付き合いに発展。それが後に結婚相手となる光里さんだったのです。
『そば処 志のぶ』の店内外には、短大卒業後インテリア会社で勤務した光里さんのセンスの良さが光ります。
3人のお子さんを育てながら忙しく店を切り盛りするお二人は、まとまった休みなんて取ったことがないと言いつつ、とても楽しそう。
そんなお二人のおすすめメニューをご紹介いただきました。
まず1品目は「ラーメンセット」です。看板は「そば処」となっているのに、今やそばの人気を凌ぐナンバーワンメニューと言ってもいいくらい人気のラーメンと、ミニ豚たれカツ丼のセットです。(丼は、ほかにミニカツ丼、ミニ親子丼、ミニカレー丼、ミニチキンたれカツ丼から選べます)
ラーメンは昔なつかしいあっさり中華そば。年齢性別を問わず喜ばれる鉄板メニューです。トッピングはチャーシュー、メンマ、ナルト、青菜そして海苔と刻みネギ。昼でも夜でも食べたくなるあの味です。7時間かけて丁寧に仕込んだスープの透明感とそこに凝縮された旨味をぜひ味わってください。
豚たれカツ丼は、やわらかくそれでいてしっかり食べ応えのあるたれカツが2枚。ご飯にしみたタレの美味しさは新潟県人ならお馴染みの味ですよね。
美味しさ間違いなしのこのセットメニュー、ほかにそばやうどんのセットもあるので、好きな組み合わせを楽しんでみてください。
2品目にご紹介するのがこちら、ドドン!「天ざる」です。
天ぷらの盛りの豪華なこと!内容はその時の旬や仕入れ状況によって変わりますがサクッと快い衣の食感と、じゅわっとジューシーなタネの素材の美味しさ。いい仕事してますね!と思わずうなずいてしまいました。
つゆは先代の時代から35年以上注ぎ足して使っている秘伝のつゆを使い、5時間以上かけてじっくり丹念に作られています。
これでお値段1,100円、しかも税込み。もう何度でも通うしかないですよね。
3品目のご紹介です。寒い日には熱々のカレー南蛮なんていかがでしょう。麺はそばでもうどんでも、どちらでもお好きな方を選べます。
そば・うどんのメニューが豊富で、とり南蛮、親子南蛮、山かけ、梅とろろ、きのこ山菜、なめこ、きつね、たぬき……等々。ほかにも多種のメニューが用意されているのでお気に入りを見つけてみたいですね。
メニューが豊富なので、小さなお子様から親子3代で訪れても満足できる品揃えです。お子様メニューもあり、店内には小上がり席もあるのでお子様連れでも安心して料理が楽しめます。通常のメニューのほかに毎月限定のメニューもあるそうなので要チェックです。
また、近々カフェコーナーを設けたいということで、スイーツの試作などに励んでいるとのこと。食事をされたお客様を対象に食後のカフェタイムを楽しんでもらえるよう、現在企画中だそう。オープンを楽しみに待ちたいですね。
白根エリアにお住まいの人はもちろん、他エリアから出向いて行っても期待を裏切られないお店『そば処 志のぶ』さん。ぜひご家族やお友達と、またお仕事や買い物のついでにも気軽に立ち寄ってみませんか。
スポット情報Spot Information
スポット名 |
そば処 志のぶ |
---|---|
TEL・予約 |
025-373-2306 |
住所 |
新潟市南区親和町2−18 |
営業時間 |
月曜・水〜金曜 11:30~14:30(L.O 14:15) 土曜・日曜 11:30~14:30(L.O 14:15)、18:00~19:50(L.O 19:45) |
定休日 |
火曜、ほか月曜不定休あり(店内に予定掲示) |
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