城下町 釜飯 めだかの里
店主の地元愛がコロナ危機を好機にチェンジ!!老舗割烹の味を気軽に楽しむ釜飯専門店『めだかの里』
2022年10月にオープンした釜飯専門店『めだかの里』は、五泉と村松の中間のあたりに位置し、周囲を田畑に囲まれた市街地のはずれにあります。
オープンから3カ月足らずの2023年のお正月は、連日お客様が絶えない人気ぶりでした。この店の味を求めて郡山から訪れるお客様もいらっしゃったそうです。たった3ヶ月の間に人気店となった秘密を店主の周佐さんにお聞きしました。
『めだかの里』は旧村松町で150年続いた割烹『松の家』が始めた本格釜飯専門店です。お正月は具材が足りなくなるほどたくさんのお客様が来店されたそうですが、それまでは大変な日々が続いていたそうです。
それはコロナパンデミックで経済が滞った2020年、冠婚葬祭の行事が少なくなり『松の家』の存続の危機に直面しました。そこで、このピンチを乗り越えるために始めたのが釜めしのデリバリー事業でした。
「村松にある「さくらんど温泉」の食堂を『松の家』が担当していたことがあって、そのときに釜めし用の調理用具を使っていました。道具が揃っているならそれを再利用しようということで釜めしを始めたんです。」
釜めしをつくるにあたり、周佐さんにはこんな想いがありました。
村松の山里の美味しい自然水で作られたお米を使い、具材もこだわってそのおいしさを伝えたい。ありきたりな釜めしではなく、ここでしか食べられないメニューを提供したい。はじめは3種類からスタートして、反応を見ながら2カ月ごとにリニューアルを加えながら新メニューを追加する。
そんなサイクルではじめたデリバリー事業でしたが、そこからがいばらの道、辛い日々の始まりでした。
「最初から炊き込んで美味しい具材もあれば、炊いている途中から加えた方がいいもの、最後に加えた方がいいものと具材によって炊く時間を調整しないとベストな味にならないことや、単体では美味しいのに組み合わせると相性の合わない味になったり。ひとつのメニューが完成するまでに何十回も試食して、お腹いっぱいで辛かったです。」と冗談交じりの笑い話にされている周佐さんですが、具材のベストな組み合わせと、それらがおいしく炊きあがるタイミングを導き出すまでに何十回もの試作づくり。
その間デリバリー営業もしながらの作業が3年間も続いたのですから、大変だったことが容易に想像できます。3年に及ぶコロナ禍の辛い日々を支えたのは、美味しい釜飯を食べてほしいという周佐さんの情熱と地元への恩返しの気持ちだったそうです。
「よそから婿に来た自分に村松の人はとても親切にしてくれました。その恩返しに魚沼コシヒカリに負けない村松の美味しいお米と村松の文化をお客さんに伝えたい、その気持ちだけです」
150年続く老舗割烹の危機を、見事好機に変えた店主の周佐さん。その想いがたくさん詰まったメニューをご紹介します。
はじめは五目釜飯にしようと思ったそうですが、どこにでもあるものにはしたくないと思い、3品目増やして八目釜飯という名前にしたそう。
出汁で炊いたご飯は香ばしさを放ち一粒一粒の存在感があるふっくらモチモチの口当たり。具材は鮭、有頭海老、帆立、栗、椎茸、鶏肉、たけのこ、さやいんげん。それぞれの旨味がしっかり引き出されていて、食感も味もバラエティ感に富み食べ飽きない旨さ。老舗割烹の伝統の技を口いっぱいに感じます。
さらに全ての釜めしにはサラダ・お吸い物・小鉢3点がついた籠盛りもセットになっています。
籠盛りの中には郷土料理の『めだかの佃煮』も入っています。甘じょっぱい味付けにメダカの苦味がアクセントになっていて、酒の肴によく合う大人の味。
郷土料理の「メダカの佃煮」や「鯉の甘露煮」は単品でも注文可能です。
五泉市村松の清流をイメージしたオリジナルのデザート。透き通ったもちが清流の流れを感じさせる清々しい見た目。表面の光沢が光を受けてきらきら輝く水面のよう。黒蜜ときなこをかけた和のデザートです。
店内はおひとりさまからカップルはもちろん、小さなお子様がいる家族連れも過ごしやすいようにテーブルごとに仕切られています。
ほかにも団体向けのお部屋もあるので、親戚の集まりなどでもご利用できます。
注文を受けてから調理するので通常は25分ほどかかりますが、事前注文しておくと15分程度で食べられるそうです。店主の地域愛と老舗割烹の伝統の技がぎゅっと詰まった釜飯を、どうぞご堪能下さい。
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